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2007年4月16日 (月)

エルトン・ジョン

 エルトン・ジョンといえば、イギリス王室から外貨獲得に貢献したということで、勲章をもらい貴族の称号サーまでもらったという立志伝中の人である。

 その外見と行動から、チビ、デブ、ハゲ(実は植毛)、ホモという四重苦にもめげず、次々と立派な楽曲を発表し、アメリカビルボード初登場No.1などの偉大な記録を打ち立てたミュージシャンである。

 特に1972年から76年の間は、7枚連続でアルバムがNo.1になり、そのすべてがプラチナ・ディスクになったし、シングルは16曲連続トップ20ヒットとなり、そのほとんどがトップ10に入ったのである。
 特に73年の「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」や74年「カリブ」、75年「キャプテン・ファンタスティック&ザ・ブラウン・ダート・カウボーイ」の3作は、そのメロディの豊かさや緩急をつけた作風で、今でも決して色あせていない。

Goodbye Yellow Brick Road Music Goodbye Yellow Brick Road

アーティスト:Elton John
販売元:Universal International
発売日:1996/02/20
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 この「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」は当時2枚組のレコードで、最初の葬送曲風のイントロからマリリン・モンローを悼んだ曲を経てグラム・ロック風の人物を歌った曲まで一気に聞かせてくれて、まるで映画を見ているようである。
 音楽がこんなに絵画的であるアルバムは、そんなにないであろう。まさに歴史的名盤である。2枚組でもNo.1になった理由は、ここにあると思われる。

 そして「キャプテン・ファンタスティック」もすばらしいアルバムである。ここでいう「キャプテン・ファンタスティック」とは、エルトン・ジョンのことであり、「ザ・ブラウン・ダート・カウボーイ」とは作詞家のバーニー・トーピンのことである。
 無名時代の2人が苦労しながら栄光をつかむというコンセプト・アルバムだが、作曲家エルトンと作詞家バーニーの自伝的作品なのである。特に「僕を救ったプリマドンナ」は名曲である。この曲だけでもこのアルバムを買う価値はあると思う。

Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboy Music Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboy

アーティスト:Elton John
販売元:Rocket/Island
発売日:1996/05/14
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 そのエルトン・ジョンが昨年出したアルバムが、「ザ・キャプテン&ザ・キッド」である。これは先述した「キャプテン・ファンタスティック」の続編といわれるもので、その後の2人のことを描いている。その歌詞の一部を紹介すると・・・
 『そして君はもどることはできないし、頑張っても失敗してしまう。前を見れば錆びたくぎが見える。「真実を発売中」という宣伝広告が、そこからぶらさがっている。そしてそれは僕らがやったことだ。うそなんかまったくないし、あるのはもうひとつの物語、キャプテンとキッドの物語なのさ』

キャプテン・アンド・ザ・キッド Music キャプテン・アンド・ザ・キッド

アーティスト:エルトン・ジョン
販売元:ユニバーサルインターナショナル
発売日:2006/10/04
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 このアルバムは、以前の「クロコダイル・ロック」や「土曜の夜は僕の生きがい」のようなジャンプ・ナンバーはないが、その代わりに淡々としたミディアム・テンポの曲やバラードが中心になっている。いまのエルトンにはとてもよく似合っていると思う。

 彼も今年で60歳である。やはりいい意味で成熟していると思う。以前のようなNo.1は無くても、心の中にしみわたる曲だけで充分だと思う。


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