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2007年6月24日 (日)

コーギス

 スタックリッジ解散の後、ベース担当のジェイムズ・ウォーレンはギター担当のアンディ・デイヴィスとグループを結成した。それがコーギスで、1978年のことであった。

 コーギスとは、コーギィというウェールズ産の犬の種類の名前からとったらしく、女王陛下も飼っている犬とのこと。
 それで当時のイギリスはパンクの嵐が吹き荒れていたのであるが、それにもめげずまさにポップな楽曲を作り続けたのである。

 彼ら2人は、ビートルズを尊敬していて、レノン&マッカートニーを目標にしていたようだ。ひょっとしたら80年代のレノン&マッカートニーを目指していたのかもしれない。

 それで79年には「とどかぬ想い」が全英13位になり、翌年には「永遠の想い」が全世界的にヒットした。ヨーロッパ各国では1位、イギリスで5位、アメリカでは18位であった。

 音的には10CCもびっくりのポップ・ソングであり、ギズモなどという装置を使わなくても同じような音(それ以上かも)を出せるという証明にもなった。彼らの音を知るためには、やっぱりベスト盤が一番だろう。
 彼らは3枚のアルバムを出して、83年に解散をした。その後にベスト・アルバムが発表された。彼らは数枚ベスト・アルバムを発表しているが、どのアルバムも大体同じである。ここでは2005年発表の最新ベスト・アルバムを紹介する。

The Korgis Kollection Music The Korgis Kollection

アーティスト:The Korgis
販売元:Angel Air
発売日:2005/04/11
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 はっきり言って名盤である。中には80年代当時世界的に流行っていたテクノ・ポップ(YMOなど)の影響を受けたような曲もあるが、それでもコーギス風味の味付けがされていて、聞きやすい。フィル・スペクターのようなウォール・オブ・サウンドが本家以上に覆っていて、それこそエヴァ・グリーンの輝きを放っている。

 いま聴いても古臭さを感じないということが、永遠のポップスである証明になるのではないだろうか。

 そのあと、彼らは1987年に再結成をした。それまで2人組だったのが、第3のメンバーとしてジョン・ベイカーという人が加入した。彼はオペラを学んでいたそうでが、途中で方向転換して、グラデュエイトというバンドを結成した。このバンドにはローランド・オーザバルとカート・スミスという人がいた。のちにティアーズ・フォー・フィアーズを結成した人たちである。

 というわけで3人組になった彼らは1992年に「フォー・エヴリワン」というアルバムを発表した。このアルバムもすばらしく、タイトル曲は日本のTVCMにも使われたほどである。
 このあと通販などでミニ・アルバムを発表しつつ、21世紀になった2005年にフル・アルバムを発表している。

 彼らは決してロックのフィールドで語られることはないのだが、しかし永遠のスタンダードを残した功績は忘れてはならないだろう。しかしアルバム発表のインターバルは長すぎる。もう少し短くならないのかなあ。


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コメント

色々と、詳しく書かれているので、助かります。
コーギス、4枚目のオリジナルがあるの
知りませんでした。
音源捜して、聴きたいと思います。
僕のブログにリンクさせて頂きたいと思いますので
よろしくお願いします。
ご迷惑なら、はずしましので
お手数をお掛けしますが、ご連絡下さい。

投稿: | 2011年6月 6日 (月) 09時46分

コーギスの2005年のアルバムは、新曲を含むベスト盤です。19曲中新曲3曲ですが、ボーナストラックが4曲含まれています。このあとも彼らはアコースティック・アルバムを出しています。結構活動していますね。
 それからリンクフリーですので、どうぞご自由に、遠慮なく張っていただいて結構です。今後ともよろしくお願いします。

投稿: プロフェッサー・ケイ | 2011年6月 7日 (火) 00時05分

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