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2007年7月22日 (日)

寝苦しい夜には・・・

 台風も過ぎて、ついでに梅雨前線も吹き飛ばしてくれるのかと思ったら、なかなか梅雨もあけないでいる。しかも夏らしい暑さとは無縁のじとじとと湿った暑さである。

 こんなときには暑さを忘れさせてくれるミュージックがほしいものである。それで今回は、ジェフ・ベックなのだ。芸歴40年を超える彼のアルバムの中で、暑さを忘れさせてくれるものと、逆に暑さを堪能させてくれるものがあるが、今回は忘れさせてくれるものである。

 基本的にクールな音楽といえば、やはりボーカルのないインストルメンタルであり、例えばジャズなどはその典型的なものだと思う。
 それでジェフ・ベックの中でジャズよりといえば70年代後半、フュージョンやクロスオーヴァー・ミュージックが世の中を席巻していたときに発表された「ワイヤード」ではないかと思うのである。

Wired Music Wired

アーティスト:Jeff Beck
販売元:Epic Records
発売日:2001/03/27
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 全体的にはクールである。しかしよく聴くと熱いのである。何か矛盾しているようであるが、これはジェフ・ベックの資質に関係しているのではないだろうか。
 ジェフはそのたたずまいやギター演奏能力などはソリッドで、まるでかみそりの刃のように切れそうである。40年前とほとんど変わらない髪型や体型など、彼のまわりでは時間が止まっているかのようだ。

 しかしその音楽性は、自分の求めるものに対しては熱いのである。ブルーズ・ロックから始まり、ハード・ロックやR&Bなどに対する妥協を許さない姿勢はバンドの結成と解散の繰り返しだった。その彼がたどり着いた安息の地がインストルメンタルなのである。

 それで「ワイヤード」であるが、個人的に好きなのは"Red Boots","Blue Wind","Sophie","Play with me","Love is green"などである。特に"Blue Wind","Play with me"でのヤン・ハマーとの掛け合いはスリリングである。しかもそれをサラッと聞かせるのだから、本当に一流ミュージシャンとは当たり前のことだが、凄いのである。
 このアルバムが出たのが1976年だが、30年たっても充分鑑賞に堪えうるし、果たしてこれを越えるインスト・アルバムはあるのだろうかと考えてしまう。

 このアルバムに参加しているヤン・ハマーは、もともとマハビシュヌ・オーケストラというジャズ・グループに所属していたキーボーディストであるが、そのバンドのギタリストがジョン・マクラフリンである。

 そのジョンとアル・ディ・メオラ、パコ・デ・ルチアの3人のギタリストがアコースティック・ギターで共演しているのが、「スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!」(原題:Friday night in San Francisco)である。

フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ〜スーパー・ギター・トリオ・ライヴ! Music フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ〜スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!

アーティスト:ジョン・マクラフリン,パコ・デ・ルシア アル・ディ・メオラ
販売元:ソニーミュージックエンタテインメント
発売日:2001/03/23
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 タイトル通り1980年12月5日金曜日、サンフランシスコでのライヴであるが、まさに超絶技巧の連続披露で聴く者を飽きさせないのである。実際は3人が一緒にやっている曲は1曲しかなく、それ以外の曲は3人の中から2人ずつ組んで順番に演奏しているのであるが、それでも素晴らしいのだ。

 このアルバムも真夏の暑苦しい夜に聴くのには最適である。やはり真夏の夜にはインストルメンタル・ミュージックである。しかも超人的な技をサラッと聞かせるところがクールなのだ。


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