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2007年8月 3日 (金)

暑い夏とジェフ・ベック

 以前、暑い夏にはクールな音楽をということで、ジェフ・ベックの「ワイヤード」を紹介させてもらったが、今回は暑い夏には汗をかいて涼しくなろうと、同じジェフ・ベックのアルバムを紹介させてもらう。

 最初は第2期ジェフ・ベック・グループの「ジェフ・ベック・グループ」である。アルバム・ジャケットにオレンジの写真が写っているので、通称オレンジ・アルバムともいわれている。

ジェフ・ベック・グループ Music ジェフ・ベック・グループ

アーティスト:ジェフ・ベック・グループ
販売元:Sony Music Direct
発売日:2006/01/18
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 1971年に第2期ジェフ・ベック・グループを結成し、さっそくアルバム「ラフ・アンド・レディ」を発表するが、残念ながらセールス的にはあまり売れなかったようである。
 それでジェフは同じメンバーとアルバム制作を続け、翌年発表されたのが、このアルバムなのである。

 だいたいジェフが同じメンバーと引き続きアルバムを作成するということ自体が奇跡に近いのである。バンドを結成しては解散させると当時は(今でも?)有名だったのである。
 したがって、このアルバムは最初から期待されていたらしいのだ。

 前作でアメリカのR&Bよりの音を目指していたジェフは、このアルバムのプロデューサーにブッカーT&MG’sのギタリストでもあるスティーヴ・クロッパーを起用し、ルイジアナ州メンフィスまで出かけて録音した。
 当然のことながら、音は黒っぽい。しかも適度にハードな部分も存在し、ジェフのギターも冴えまくっている。

 基本的に楽曲がよい。ボブ・ディランやスティーヴィー・ワンダーが作曲した曲やダイアナ・ロスが歌った曲など、適度にポップでもあるし、ジェフが作った曲
"Ice cream cakes"、"Highways"や"Definitely maybe"なども、本当にジェフが作ったのというくらい素晴らしい出来である。したがって全米19位までチャートインした。つまり売れたのである。

 やはりアメリカ南部で録音されたせいか、暑い夏を連想させてくれる。実際、個人的に聞き込んだのも夏だった。"Glad all over"や"Going down"は夏にピッタリだし、"Tonight I'll be staying here with you"や"I can't give back the love I feel for you"は暑さが一段落した夕方など涼むときに聞くと合うのではないだろうか。

 そして72年にジェフ・ベック・グループを解散させたジェフは、翌年かねてからの念願であったベース奏者のティム・ボガードとドラマー、カーマイン・アピスの3人でB・B&Aを結成するのである。

ベック・ボガート&アピス Music ベック・ボガート&アピス

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 このアルバムで夏といえば、"Oh to love you"、"Sweet sweet surrender"、"I'm so proud"などのスローな曲と"Lady"、"Why should I care"などのハードな曲を思い出される。この絶妙なバランス感覚がよい。
 ボーカルが弱いといわれているが、確かにロッド・ステュワートのような個性的なボーカルではないが、そんなに気にすることもないと思う。
 このメンバーで来日公演も行われたし、そのライブ盤も発売された。しかしなぜまたすぐに解散したのだろうか。その辺が不思議である。

 というわけで夏といえば、ジェフ・ベックのあまり目立たない2作のアルバムなのであった。


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