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2007年8月11日 (土)

女たち

 さて夏といえばストーンズ!と勝手に決めてゴメンナサイ。でもやはり暑い夏には熱いものを、というわけだから、これも立派な「大暑療法」なのかもしれない。

 それで今回は1978年6月に発表された「Some girls(女たち)」である。これはリアル・タイムで聴いたので、真夏にふさわしいアルバムと断言できる。

6 Music Some Girls

アーティスト:The Rolling Stones
販売元:Virgin
発売日:1994/07/26
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 だいたいこの頃はディスコ・ミュージックやパンクが流行っていた。だから猫も杓子もというか、主だったアーティストやバンド、例えばキッスやELO、ロッド・ステュワート、あのサー・エルトン・ジョンまでもディスコ・ミュージックに走っていたのである。

 最初このアルバムの1stシングルである"Miss you"を聞いたとき、ストーンズよおまえもか、とがっかりしたものである。しかし時間軸でみたときに、これもストーンズ流のブラック・ミュージック取り込み作戦の一環だということが分かったのだ。

 たとえば60年代デヴュー時では、チャック・ベリーなどのロックンロールやR&Bを取り込み、60年代末では流行していたアメリカ南部音楽の影響を受け、70年代に入ると前作にもあったレゲエ・ミュージックなどに食指を伸ばすのである。

 こうやって見ると、ある意味ディスコ・ミュージックに走るのも合理性は見られるのだが、当時はそんな事を考えることはできなかった。ただ単に儲け主義に走っているとしか思えなかった。

 だからストーンズ、特にミックとキースのブラック・ミュージックに対する嗅覚の鋭さ、時代の求める音楽に対する鋭敏性というのは、確かなものがあると思うのだ。だからこういうアルバムが作れるのであろう。

 この"Miss you"には元キング・クリムゾンのメル・コリンズがサックスを吹いているということを、今回これを書いていて初めて知った。びっくりした。
 また"Far away eyes"はカントリー・ミュージックで、これも夏の日のうだるような午後に聞くとピッタリとはまると思う。

 そして"Before they make me run"では、キース・リチャーズがリード・ボーカルをとっているが、これ以降アルバムごとに必ず彼がリード・ボーカルをとる曲が入るようになったという。

 当時はあまり評価しなかったけれど、今になってみれば彼らの時代性に対する鋭さが表れている好盤だと思うのである。これがロックという音楽が持つ雑食性なのだろう。


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