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2007年9月20日 (木)

クリストファー・クロス

 APPの「アイ ロボット」のブログで、クリストファー・クロスのことをその歌声と容姿が180度違うようなことを書いたが、もう少し補足してみようと思う。

 クリストファー・クロスは1951年にアメリカのテキサス州、サン・アントニオに生まれた。テキサスといえば、アメリカで一番大きな州である。だからテキサス人は、なんでも一番を目指し、自慢し、豪語する。

 また音楽的にはテキサスといえば、ブルースであり、サザン・ロックである。スティーヴィー・レイ・ヴォーンアールマン・ブラザーズ・バンドレナード・スキナードなど、いかにもテキサスらしく豪快なサウンドが特徴である。
 そのテキサスからこんな繊細な歌声を持った、しかもアダルト・オリエンティッド・ロック(以下AORと略す)が生まれるとは誰も思わなかったに違いない。

 父親が軍医だったために、小さい頃は世界各地の米軍基地で過したようで、5歳から9歳までは日本の代々木にも住んでいたようである。
 そんな彼が音楽活動を始めたきっかけは、ビートルズの影響だそうで、父親のように医者になる道を断念して地元サン・アントニオでバンド活動を始めた。

 地元のクラブで認められた彼は、1979年に「クリストファー・クロス」(邦題:南から来た男)でデヴューした。翌年のグラミー賞では5部門を受賞し、一躍時の人となり、世界中に名前が知られるようになった。
 ジャケットにはミュージシャンの写真は使用されておらず、フラミンゴの絵が描かれているだけである。これが逆に彼に関してのミステリーを呼び、興味をかき立てることになった。ちなみにフラミンゴは彼のトレードマークのようである。

南から来た男 Music 南から来た男

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 しかしミュージシャンとして真価が問われるのは2作目以降である。最初はビギナーズ・ラックでそこそこ売れるかもしれないが、2作目が失敗すれば、ファンは段々離れていき、メディアも厳しい批判をするのが常だからである。

 そしてその2作目「アナザー・ペイジ」は83年に発表されたが、これは結果的に彼の評価を高めた。これもジャケットにフラミンゴがしかもアップで描かれているのだが、なんと裏ジャケットには彼の写真が映っていたのだ。しかも幾分精悍な顔つきになっている。減量に成功したらしいのだが、確かに以前の彼はブクブクと太っていた。

Another Page Music Another Page

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 彼の曲を聴いた人にはわかると思うのだが、本当にこんなに太っていてなんであんなにきれいな声が出せるのだろうかと不思議である。イエスのジョン・アンダーソンやラッシュのゲッディ・リーなんかは、少なくとも太ってはいなかったぞ。

 まあそれはそれとして、この2作目も無事にヒットした。特にシングルの"All right"は名曲である。マイケル・マクドナルドがバック・ボーカルで、スティーヴ・ルカサーがギターで参加している。
 AORの共通点として、TOTOのような一流ミュージシャンが大勢参加して、アルバムの質を高めるということがあるが、このアルバムもその例に漏れない。

 他にも"Think of Laura"、"Talking in my sleep"、"Words of wisdom"など結構いい曲が多い。ただ彼の声や同じような傾向の曲が続き、またAORの人気も退潮したなどの原因が重なり、シーンの一線から遠のいてしまった。
 ベスト盤を除き、7枚のオリジナル・アルバムが発表されているが、一番最近のものは1998年の「ウォーキング・イン・アヴァロン」(たぶん日本未発売)である。

 最近ではスロヴァニアなど世界各地の公演に忙しいようである。また体型は元に戻り、頭髪は後に後退してしまった。トレードマークはフラミンゴから帽子に代わったのかもしれない。


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コメント

おはようございます。お久しぶりでございます。

1st、2nd、あの綺麗な鳥のジャケットがかなり気にはなっていたのですが、見かけても毎回無視していました。

次見かけたら買ってみます。ありがとうございます。

投稿: └|∵|┐ | 2007年9月21日 (金) 11時35分

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