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2007年10月 8日 (月)

アメリカ

 先日、ラジオでアメリカの"A horse with no name"(邦題:名前のない馬)を久しぶりに聞いて、そのあまりのよさに感動した。何年たってもいい曲はいいと思った。

名前のない馬 Music 名前のない馬

アーティスト:アメリカ
販売元:Warner Music Japan =music=
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 だいたいこの曲を初めて聞いたのは、随分とむかしのことで、1972年のことである。もう35年も前のことだ。英語なので、当然のことながら何を言っているのかさっぱりわからなかったけれど、子ども心にも何か感じるものがあったに違いない。すっかりこのグループのファンになってしまった。

 残念ながらこのグループのオリジナル・アルバムは1枚も聞いたことがない。アルバムよりもシングルの方が有名で売れたと思う、特に日本では。
 だからアルバムを買おうとは思わなかったが、シングルはやっぱり何回も聞きたいと思った。

 この70年代の前半の彼らのヒット曲を列挙してみる。先ほどの全米No.1の"A horse with no name"、8位になった"Ventura Highway"、74年に4位の"Tin man"(魔法のロボット)、5位の"Lonely people、"75年に2曲目のNo.1になった"Sister golden hair"(金色の髪の少女)、20位と健闘した"Daisy Jane"(ひなぎくのジェーン)などなど・・・

 これ以外にも"I need you"、"Muskrat Love"、"Don't cross the river"、"Sand man"などヒットしなかった曲の中にも印象深いものは多い。まさにポップな3人組だったのだ。

 アメリカというグループ名は、イギリス在住のアメリカ人3人組によってつけられた。この3人の父親はアメリカ軍に勤務していて、そのベイス(基地)がイギリスにあったのだ。だから彼ら3人は、母国への望郷の念を込めて、自分たちのグループ名にアメリカと名づけたのである。

 最初、彼らはイギリスのクラブなどをまわっては活動していて、あのピンク・フロイドの前座まで経験したというから、当時のロンドンはまさに音楽の坩堝と化していたのであろう。
 あのアコースティックな音楽とハーモニーが、ピンク・フロイドの前座にふさわしいかどうかは微妙であるが、たぶん当時はシド・バレット在籍時のことだろうから、フロイド流のサイケデリック音楽とアメリカのアコースティックのバランスがよかったのだろう。

 "A horse with no name"の大ヒットのあとは、段々彼らの人気も下降気味になってきた。だから2年後の74年にビートルズのプロデューサーであったジョージ・マーティンをイギリスから呼び、アルバム制作を依頼したのだ。
 その2枚のアルバム、「ホリディ」と「ハート」から"Tin man"、"Lonely people"、"Sister golden hair"などの大ヒットが生まれたのである。さすがジョージ・マーティンであった。ちなみに「ハート」は彼らの最高傑作といわれている。

 そして2年後の76年にメンバーのひとり、ダン・ピークが、まさに人気がピークのときに脱退してしまった。
 以後は2人組で活動を続けていくのだが、残念ながら往時の人気を再び獲得することはなかった。

 彼らは今も2人組で活動をしているそうだ。最近は昔のアルバムが紙ジャケットとして再発されているので、興味のある方はどうぞ手にとって見てください。
 ちなみに一番売れた彼らのアルバムは、ベスト・アルバム「アメリカの歴史」である。

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