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2008年2月 5日 (火)

ザ・ラスト・グッドナイト

 昨年末にデヴューしたアメリカのロック・バンドに、ザ・ラスト・グッドナイトという名前を持つバンドがある。彼らの1stアルバム「ポイズン・キス」は、まあそれなりのよいできのアルバムではある。

ポイズン・キス Music ポイズン・キス

アーティスト:ザ・ラスト・グッドナイト
販売元:EMIミュージック・ジャパン
発売日:2007/12/05
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 いつものようにスペシャル・プライス\1980という文字にひかれて購入した。もしこれが2500円以上だったら、たぶん買っていなかっただろう。相変わらず貧乏な生活を送っているのだ。

 “まあそれなりのよいできのアルバム”という何とも中途半端な表現で表したのは、もちろん理由があって、確かに売れそうなメロディラインをもつ曲が多いのだが、オリジナリティが充分に発揮できていないという弱点があるからである。

 はっきり言ってこのバンドは、マルーン5の二番煎じといわれても仕方ないと思う。ややハスキーなボーカルの声質とバックの手堅い演奏、ツボを押さえた楽曲の展開は、どう見てもマルーン5の新譜といわれても違和感はないと思う。その点が非常に残念である。

 逆にいえば、マルーン5の成功があったからこそ、各アルバム会社も同様に売れそうな新人を発掘しているのだと思う。だからこういう新人が現れたのではないかと考えるのである。

 彼らはコネチカット州出身の6人組である。カーティス・ジョンという人がボーカル、ピアノ、ギターを担当し、メインのソングライターでもある。ただ写真で見る限りは髪型が特徴的で、つまりモヒカン頭なのである。

 また6人組なのだが、アルバムの裏や歌詞カードが記載されたブックレットの写真には5人しか写っていない。これもよくわからない。ドラムス担当のラローン・マクミランという黒人プレイヤーが写っていないのだが、何か理由があったのだろうか。

 カーティス・ジョンの父親はスティービー・ワンダーのように盲目で、なおかつジャズやブルーズをピアノで演奏していたらしい。その影響でカーティスも5歳でドラム、8歳でギターをプレイするようになった。もちろんピアノもである。
 面白いことに彼のフェイヴァリット・ミュージシャンは、デューク・エリントン、プリンス、ブルース・スプリングスティーン、それにスーパートランプだそうである。プリンスやスプリングスティーンは理解できても、スーパートランプが好きというのは珍しい。なかなかいいセンスをしている。

 基本的にはピアノで作曲しているようであるが、ギタリストが彼を含めて3人、キーボーディストも彼を含めて2人いるため、表現方法が幅広く、豊かな音楽性を秘めている。

 確かにマルーン5の二番煎じとはいえ、楽曲自体はよく練られており、アルバムも確かに売れる作品に仕上がっている。
 1stシングルは"Pictures of you"であり、これはTV番組「元祖でぶや」のエンディング・テーマになっている。また"Stay beautiful"が2ndシングルとして決定している。いずれも涙腺が緩むような、あるいは映画のサウンドトラックにふさわしいようなメロディを持った曲である。
 だから1980円で購入したので、充分満足している。車のなかで聴きながら、ちょっと出かけるには充分満足できると思う。

 2年目のジンクスではないが、彼らの勝負は次作である。次のアルバムでもっと個性が発揮できれば、世界的にもっと売れると思う。そういう意味でも2ndアルバムが楽しみである。
 


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