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2008年2月 8日 (金)

Shai

 冬はソウル・ミュージックを聞きながら暖をとるというような生活に憧れる。しかし、だからといってブラック・ミュージックに特に造詣が深いわけでもないし、ピーター・バラカン氏のように、ブラック・ミュージックが大好きというわけでもない。

 いつ頃からかそういう傾向になったかよく分からないが、中学生の頃からラジオでロバータ・フラックやスティーヴィー・ワンダーを聴いていたから、昔からそういう傾向があったのだろう。
 またダイアナ・ロスやマーヴィン・ゲイに触れたのもこの頃であった。

 70年代の半ば頃は、ディスコ・ミュージックではなく、スタイリックスやシルク・ディグリーズ、グラディス・ナイト&ザ・ピップスなどのわりと軽めのポップス系ソウル・ミュージックを聴いていたから、知らず知らずのうちにそういう音楽を好むようになったのだろう。
 それで大きくなって90年代になっても、時々思い出したようにその手の音楽を聴いていた。

 そんな中、ShaiというR&Bのボーカル・グループがいた。いまから15年以上も前のことである。100ドルで作ったデモ・テープがきっかけで彼らは成功の階段を上っていった。
 その曲がシングル"If I ever fall in love"である。この曲が含まれていた1stアルバムは、発売日に50万枚以上売り上げ、一日でゴールド・ディスクを記録した。

...If I Ever Fall in Love Music ...If I Ever Fall in Love

アーティスト:Shai
販売元:MCA
発売日:1992/12/22
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 彼らは4人組のボーカル・グループで、当時人気絶頂だったボーイズⅡメンのように、アカペラを得意としていた。

 この1stアルバムでも、彼らの得意なボーカル・ハーモニーを堪能することができる。シングル・ヒットしたアルバム・タイトル曲だけでなく、コーラスが美しい"Together forever"、ポップな作品"Baby I'm yours"、これこそブラック・コンテンポラリーといわれそうな"Changes"など、結構いい曲が収められている。

 当時は、このCDを車の中や部屋の中でよく聴いていた。季節的に1,2月頃だったので、何となく心の中まで暖かくなってきたように思えた。
 学生時代とは違って、さすがに暖房器具は備えていたので、冒頭にあるように、このアルバムを聞きながら、ゆったりとくつろいだ時間を過ごすこともあったのである。

 それにしても黒人のシルクのようなボーカル・ハーモニーは本当にいつ聴いても素晴らしいと思う。
 このshaiというグループも、新人なのだが、作詞・作曲もできたし、自分達でプロデュースもしている。声質自体も申し分ないし、充分可能性を秘めたグループだったと思う。

 でも結局、数枚のアルバムを出して彼らは解散した(と思う)。インターネットで調べてもその後の活動や動向はよくわからない。
 あれだけ才能があっても結局数枚のヒットを出しただけで終わった。ある意味アメリカン・ドリームを体現したグループといってもいいかもしれないが、体現してすぐに消えてしまった。

 そういう意味では、アメリカのショー・ビジネスというのは非情なのかもしれない。弱肉強食、適者生存の法則が貫かれているのであろう。
 しかしグループは消えても、彼らが残したヒット・シングルは記憶の中からは消えないのである。


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