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2008年3月23日 (日)

BBM

 “クリーム”について書いているときに、ふと思い出したのが、第二のクリームといわれたBBMのことであった。

 BBMとは3人の名前の頭文字をとったグループ名のことで、ベーシストのジャック・ブルースとドラマーのジンジャー・ベイカー、ギタリストのゲイリー・ムーアのことである。Jack Bruce, Ginger Baker, Gary MooreだからBBMなのである。

 それで見れば分かるように、リズム・セクションはクリームそのままである。クリームのエリック・クラプトンの代わりにゲイリー・ムーアが参加したようなもので、このメンバーで1枚だけ公式アルバムを発表している。

 それが1994年に発表された「Around the next dream(邦題:白昼夢)」だった。いま聴いても充分聞き応えのあるアルバムである。

Around the Next Dream Music Around the Next Dream

アーティスト:BBM
販売元:Virgin
発売日:2003/05/12
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 基本的にはブルースである。1曲目"Waiting in the wings"なんかはクリームの新曲だといわれても分からないのではないだろうか。クラプトン張りにワウワウ・ペダルを使って、ゲイリーが弾きまくっているのだ。また4曲目の"Can't fool the blues"もその名のとおりブルースで、ここでもまたゲイリーは弾きまくっている。

 ゲイリーは1952年生まれなので、このアルバム制作時では42歳であった。ちなみにジャック・ブルースは51歳、ジンジャー・ベイカーは55歳だった。

 事の発端は1993年11月に行われたジャック・ブルースの50回目のバースディ・パーティ・コンサートで3人が顔をそろえたことだった。
 ただジャックとゲイリーは初対面ではなく、以前のゲイリーのアルバムにもジャックがボーカルやベースで参加していたこともあり、その後もツアーではお互いに共演していたらしい。

 それでジャックとゲイリーで曲作りを始め、ドラマーには誰を起用するかというときに、やっぱりジンジャー・ベイカーにしようとなったらしいのだ。
 ただジャックとジンジャーは仲が悪いのは、知る人ぞ知る有名な話である。ケンカ両成敗という言葉もあるように、お互いに問題点はあるのだが、ジンジャー・ベイカーについてはどうも変人という話がある。

 ロック・ミュージックにバス・ドラを2つ並べて最初に使用したのはジンジャー・ベイカーのようだし、クリームでの成功を捨て去って、西アフリカにスタジオを建て、そこで生活を始めたりしたようで、天才的な芸術的才能と天才ゆえの常識にはとらわれない行動が変人として評されているようだ。

 それでこのBBMも数回のライヴ活動のあと、ジンジャー・ベイカーがバンドを去り、このアルバム1枚で終わってしまった。
 ゲイリーはジャックとともに、ドラマーにゲイリー・ハズバンドを迎えてベスト・アルバムをリリースした。ちなみにバンド名はBMH、JGGもしくはGGJにはならなかったようである。

 とにかく1枚で終わらせるには惜しいグループだったと思う。ジンジャー・ベイカーしだいだったと思うが、彼の性格的な問題や年齢的なことだったのかもしれない。
 彼らにとってはたった1枚のアルバムだったのだが、一聴の価値があるアルバムだと思うのである。


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