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2008年7月30日 (水)

コクトー・ツインズ

 相変わらず暑苦しい毎日が続く。何しろ最高気温が35度を超えるのだから、大変である。先日も車に乗っていて車外温度を測ったら、37度もあった。直射日光のあたるところに駐車していたのだから、おそらく車内温度は60度を超えていたのではないだろうか。

 インドではバスや車は窓を閉め切って運転されているという。それはエアコンをつけているからではない。大都市ならそれも考えられそうだが、獣道のようなところを走るバスにはエアコンはついてないと思う。

 理由は気温が体温を超えると風を熱風と感じてしまうので、体感温度が上がるからだという。だから窓を閉めた方が開けるよりも良いらしいのである。そういえばイラクのような中東諸国では夏でもみんな白の長い袖や服を身にまとっている。やはり体感温度を下げているのであろうか。

 こういうときこそ涼しい気持ちにさせてくれる音楽を聴きたいものである。昨年もいくつかこのブログで取り上げたが、今年もちょっとだけ紹介させてもらうことにした。

 イギリスのバンドにコクトー・ツインズという名前のバンドがかつて存在していた。主な活動時期は1980年から90年代半ばまでであった。
 パンクの後に登場したので、パンク・バンドではないが、いわゆるニュー・ウェイヴに所属していたと当時は思っていた。

 彼らのアルバムは1枚しかもっていいないので、あまり偉そうなことはいえないのだが、そのアルバム「ブルーベル・ノール」を聴くと、少しは暑さも和らぐような気がするのだ。

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 彼らの音楽の特徴は、よくいわれることだが“耽美的”な雰囲気を携えているということである。間違っても“イェー、カモーン、ロッケンロー”という音楽ではない。その180度逆な音楽を想像すると分かりやすい。

 さらにもう一つの特徴は、メンバーのエリザベス・フレイザーのスキャットのようなボーカルである。とにかく何と歌っているのかよく分からない。単語の一つも聞き取れない。もしあなたが英語教師なら、このアルバムを聴いて自信をなくすかもしれない。でもそういうアルバムなのである。

 歌詞カードも付いていない。意地の悪い自分なんかは、きっとスコットランド訛りを隠すためにわざとこういう歌い方をしているのだろうと勘ぐってしまった。そんなボーカルなのである。
 でも彼女の声自体は荘厳で涼やか、時に神々しい雰囲気を醸し出す、そういう素晴らしいボーカルである。例えていうなら、ケイト・ブッシュの高音をもう少し爽やかにしたような感じである。

 だから夏の夜にはこういう音楽はピッタリだと思う。特に寝る前に、部屋を暗くしてヴォリュームを押さえ気味にしながら聴くとぐっすり眠れると思う。
 全10曲なのだが、どの曲がどういうものとかあまり気にしなくていいし、気にするような音楽ではない。とにかくエリザベス・フレイザーのボーカルと美しいメロディ、それをバックアップしているきらびやかなサウンドに耳を傾けていけば、充分楽しめると思うのである。

 このアルバムは1988年に発表された彼らの5枚目のアルバムであるが、一般的には3枚目の「トレジャー」が名盤とされている。弾けるビートは聞けないが、それを充分に上回る満足感が湧きあがるアルバムたちである。

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ぜひうだるような暑い日にはコクトー・ツインズをどうぞ。ジャケットもなにやら涼しげな印象を与えてくれています。


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