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2008年12月 3日 (水)

北極の猿たち

 日本語にするとヘンだが、英語でいうとなかなかカッコいい人たちがいる。イギリスはシェフィールド出身の4人組、アークティック・モンキーズである。

 2006年に発表された彼らの1stアルバム「ホワッタエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット」を聞くと、まさにロック・ミュージックというのは焦燥感や疾走感、反骨心や妥協との戦いというのがよくわかる。

Whatever People Say I Am, That's What I'm Not Music Whatever People Say I Am, That's What I'm Not

アーティスト:Arctic Monkeys
販売元:Domino / Hostess
発売日:2006/01/19
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 ギター2本に、ベースとドラムスというシンプルで基本的なフォーマットながら、そこから流れ出す音楽は、まさに21世紀のイギリス音楽界や日常の若者の世界を描き出すことに成功していると思う。

 当時のイギリスではオアシス以来のスーパー・グループと賞賛されていたが、確かに一本調子ではなくて、曲ごとの違いがよく表れていると思う。
 また、どうでもいいことだが、曲のタイトルが長いのも特長かもしれない。"I bet you look good on the dancefloor"や"Red light indicates doors are secured"など、"Perhaps vampires is a bit strong but..."、極めつけは"You probably couldn't see for the lights but you were staring straight at me"だと思うのだが、こういうところにも既成の価値観を打ち破ろうとする彼らの意思が伺われるのである。

 とにかくこのアルバムは本国イギリスではよく売れた。100万枚以上売れたと思う。だからその年の新人賞だけでなく、アルバム・オブ・ザ・イヤーも獲得している。(本国イギリスだけでなくアイスランド、アイルランドや日本でもアルバム・オブ・ザ・イヤーを獲得している)

 ただ自分はつい最近になってこのアルバムを手に入れた。前々から購入したかったのだが、あとであとでと、どんどん伸ばしていって聞きそびれてしまったのだ。
 ところが最近、廉価盤が発売されていたのを知って、それならばと買ったのである。同じ内容で約800円ぐらい違うのだから、どう考えてもお買い得であった。やっぱり貧乏性のプロフェッサー・ケイなのである。

 これもどうでもいい話だが、アルバム・ジャケットに写っている人は、バンドのメンバーではなく、バンドのメンバーの友人ということらしい。写真撮影前の7時間くらいから酒を飲んでいたというから、撮影当時はすでにべろんべろんの状態だったという。確かに目がイっている。バンドメンバーが写っていなくて、その友人だけが写っているジャケット写真も珍しいのではないだろうか。

 彼らは翌年に2ndアルバム「フェイヴァリット・ワースト・ナイトメア」を発表しているが、これも全英1位、全米7位を獲得している。生き馬の目を抜くようなイギリス音楽界において、ここしばらく彼らの勢いは止まらないかもしれない。


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