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2010年1月27日 (水)

ザ・フィフス・ディメンション

 これも昔々の話なのだが、アメリカのソウル・ボーカル・グループにザ・フィフス・ディメンションという5人組がいた。
 日本語でいうと“5次元”という意味になるのだろうが、別にこれは物理的な意味合いがあるわけではなく5人組だったから、単にそういうグループ名になったのだろう。

 5人のうち3人は男性、2人は女性で、いずれも黒人だった。そのうち女性2名のマリリンとフローレンスは同じミス・コンテストで優勝経験がある美貌の持ち主であった。特にマリリンはモデルもしていたという。

 それはともかく彼らは60年代の後半から70年代の初頭にかけて大活躍した。ピークは67年から73年くらいの約6年間なのだが、この間に約30曲あまりをヒット・チャートに送り込んでいる。

 特に有名なのは"Aquarius~Let the Sunshine in"のメドレーで、日本では“輝く星座~レット・ザ・サンシャイン・イン”というタイトルで知られている。
 これはロック・ミュージカルの「ヘアー」の中の最初と最後の曲をメドレー形式にまとめたもので、アメリカでは1969年に6週間ビルボードのNo.1を記録している。彼らの代表曲でもある。

 もともと名前が知られるようになったのは、1967年に"Up,up and Away"(日本語では“ビートでジャンプ”)がグラミー賞で最優秀レコード賞、最優秀コンテポラリー・シングル賞、最優秀ポップ・グループ賞を受賞したからであった。
 この曲はNo.1にはならなかったものの、軽快な曲でノリがよく日本でもCM曲として使用された。

 自分がうっすらと記憶しているのは、確かホンダの軽自動車“ライフ”が新発売され、そのTVCMで流れていたということだ。ひょっとしたら間違っているかもしれないのだが、何となくそんな印象がある。

 彼らは黒人5人組で、本来ならソウル・ミュージックの中にカテゴライズされるはずなのだが、今ではソウル・ミュージックというよりもポップ・ミュージックの中で語られることが多いグループである。

 実際は、1966年にソウル・シティ・レコードというところと契約しデビューしていて、ソウル・ミュージックを歌っていたのだが、"Up,up and Away"の大ヒットでソウル・ミュージックよりもコーラス重視のポップ・グループに方向転換した。そしてそれが功を奏し、見事に彼らの持ち味を発揮したのであった。

 だから彼らは自分たちで曲を書くよりも他人の曲を借用してそれをヒットさせるという方針をとったのである。まるで黒人版スリー・ドッグ・ナイトだ。時期的にも両者の活動時期がほぼ一致していることも何がしかの共通性を感じさせるものがある。

 そしてスリー・ドッグ・ナイトはランディ・ニューマンやハリー・ニルソンを世間に知らしめ、フィフス・ディメンションはローラ・ニーロやジミー・ウェッブの名前を世に送り出したのであった。
 実際に彼らはライヴでは、"ローラ・ニーロ・メドレー"や"ジミー・ウェッブ・メドレー"を歌っている。

 自分が持っているベスト盤では"Stoned Soul Picnic"、"Wedding Bell Blues"、"Save the Country"がローラ・ニーロ作で、既述した"Up,up and Away"はジミー・ウェッブの作品である。彼らの名前が知られるようになったのもフィフス・ディメンションのおかげなのだ。【Aポイント+メール便送料無料】フィフス・ディメンション 5th Dimension / Greatest Hits On Earth (輸入盤CD)
 しかし逆にそれが(もちろんそれだけではないのだが)原因だったのか、シンガー・ソングライターのブームが到来して、自分で作って歌ってお金も入る世の中に移行していくのであった。

 だから単なるボーカル・グループは、よほどの個性がない限り消えていったのである。その後、フィフス・ディメンションは1976年に解散し、美人のマリリンはメンバーのビリーと結婚し、デュオで全米No.1を出している。
 またメンバーの一人であるロンは、2001年に亡くなったそうである。もう二度とオリジナル・メンバーでの活動はなくなってしまった。

 彼らは、ある意味ソウル・ミュージックからポップ・ミュージックまで幅広くカバーできた初めての黒人コーラス・グループだったかもしれない。確かに活躍の場はポップ・ミュージックのフィールドが中心だったかもしれないが、自分としてはソウル・ミュージックのハートを持ったミュージシャンたちだと思っている。だから自分が持っているベスト盤は、ソウル・ミュージックの棚の中に入れられているのだ。


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コメント

いや~ こんなに いいブログを コメントないのは 今の日本の最悪の音楽の状況 出てますね!あれほど 凄かった のに あの頃は 史上最高に洋楽の 時代 すべてのヒットがよかったですね!マリリンマックー 声はまったね~ あとで 見たら 美人ですね~ フィフスデメンションの 輸入盤のLP 新宿ディスクユニオンで 探し続けて かなり 集めましたね! ギターライフサイクル洋楽で いっぱいでますが URLで 暇なとき見てください。 またブログ 見ますよ!

投稿: 南青山インテリアデザイナー安土実 | 2012年11月24日 (土) 18時20分

こんばんは、コメントありがとうございます。「ギターライフサイクル」拝見しました。70年代の世界に一気に飛んでしまいました。ジャネット・リンの写真にはびっくりです。また遊びに行きます。

投稿: プロフェッサー・ケイ | 2012年11月24日 (土) 21時07分

ブログ 見ていただいたんですね。ジァネットリンは あのブログ だと 動画は 見れないんで そのうち Facebookに 出しますよ。 URLは 私のFacebook 松山容子さんの 動画ですよ!最近立ち上げて 友達リクエストが 止められましたよ。音楽は 好きなんですが やっぱり 1968 69年 あたり BST CCR ドアーズ ジリオラ チンクエッティ シルビーバルタン みんなよかったですね。 シルビーバルタン 最近 生ライブ見ましたよ。前から 5列目 ものすごく美人です!フランスの香水の 香りムンムンですよ。アイドルを探せ やりましたよ~惚れました!!

投稿: インテリアデザイナー安土 | 2012年11月25日 (日) 13時29分

もうひとつ Facebook 作りました!! ジャネットリンの 1970年 USA の 貴重映像動画ですよ… 札幌Olympicの 2年前ですよ……まさに 銀盤の妖精ですよ…

投稿: インテリアデザイナー安土 | 2012年11月25日 (日) 17時24分

 こんばんは、ジャネット・リンも楽しみですが、ジリオラ・チンクエッティやシルビー・バルタンの新旧比較写真や動画なども載せていただけるとうれしいですね。
 子どもの頃に東京音楽祭?か何かで歌っていた記憶がうっすらとあるのですが…あの頃のものはyoutubeでも見れるのでしょうか。

投稿: プロフェッサー・ケイ | 2012年11月27日 (火) 23時10分

シルビーバルタン 数年前 生ライブ 見ましたよ! 物凄く 美人ですよ!! アイドルを探せ 歌いましたよ!死ぬほど いいですね~! また見たいね!! シルビーバルタン ジリオラチンクエッテイ 動画 Facebookに 出しましたよ! 安土実 か MINORU AZUCHI か 2つ 出してますよ! まんいち 友達承認の ときは フィフスディメンションの 誰々と いれてくださいね! 池内淳子さんの 私が 書いた 絵が 2つ ありますよ! ジリオラチンクエッテイは サンレモの雨ですよ!美人ですね~ マリアンヌフェイスフルも 出しましたよ!ビートルズの 屋上ライブ ゲットバックも 出しましたよ! 女優シリーズも 始めましたよ!しかし Facebookは 内面が 見えないですね~顔では 判断できないですよ! ブログのほうが 人間が 見える! 顔の なか イメージですよね~ブログのほうが こういう 素晴らしいのが ありますね~! お見合いが Facebookですね~ 何千人友達と よべるかね~ すいません!とにかく また 見ますよ!

投稿: インテリアデザイナー安土実 | 2012年12月 3日 (月) 19時48分

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